昭島市建設環境委員会の傍聴からのご報告
8月21日開催の昭島市建設環境委員会の傍聴からのご報告です。
市は明らかにGLPと合意し、地区計画懇談会を開いたことを再認識致しました。
このGLPプロジェクトの問題に関し、「地区計画で全て解決するわけでは無い」と何度も言いながら、答弁の中で下記の通り応えていました。
- GLPの土地利用計画に関し
データセンターの配置が換わっていることについて、昭島市との協議の中で変化し、市の考え方を理解していただいたと回答。 - GLPの発表した内容について評価するかとの問いに対し
地区計画で大事にしている重点ポイント「まちづくりのイメージ」それに沿った土地利用になっていると考えている。と回答。
GLP説明会では土地利用について批判的な意見があったという質問に対し昭島市都市計画部長は、金曜日の説明会しか出ていないがと前提し、市民の意見として交通の問題についてはまだまだ検討の必要であるが、土地利用についてはかなり改善されたという意見が多くあった。と回答。
市民の意見は自分達の地区計画づくりに都合の良い意見だけを聴き、都合の悪い意見には耳を傾けないということが良く分かった。 - 佐藤議員から「地区計画の市側が示したイメージ」と「GLP説明会のイメージ」が重なる部分があるという質問に対し、
昨年2月の内容から変化があった内容(緑の集約・玉川上水の側道沿い空間・東西道路)など、GLPと既に確認が取れていると疑問を持つが如何かという質問に対し
懇談会に提出する資料は、地権者の一定の合意が無ければ出せない。
一定の合意を頂いた内容に市民の意見を聴くために懇談会を開いた。
また、このゴルフ場が物流施設にならないとしても80haの土地利用をするにあたっては、はなみずき道路1本だけでは負荷がかかるため、東西道路は必要だと市側も考えている。と回答していました。
以上の中で不思議なのは
- 何故懇談会を開いたのかが分からない⁉️
市が懇談会を開いたときの資料に今後の予定とありました。(下図)
本日の部分から右に今後の流れが書かれていますが次の通りです。
①地区計画策定に関する懇談会(本日)
②地区計画の具体的なルールに関する説明会
③地区計画(素案)の説明会
④地区計画(原案)説明会・縦覧
⑤地区計画(案)の縦覧
⑥都市計画審議会
⑦都市計画決定・告示
となっていますが、上記の審議を見れば、懇談会の資料は既にGLPと合意しているわけですから、既に③若しくは④の段階ではないでしょうか。
現状資料に少し詳細な内容を肉付けしていくだけ、それが現状ではないでしょうか。 - 新設道路について
昭島市が東京都の環境影響審議会に提出した意見書の中で、新設道路についていくつかの懸念を示していましたが、その中でも
●「新設道路や建築物が緑を分断し、公園や緑地が点在する形となっており、緑のネットワークの形成に資する計画とは言い難い。」
●「各種法令等に基づく基準値を満たすことのみを目的とするのではなく、緑の保全、景観、生物多様性や希少動植物の保護等の観点からも新設道路、建築物、公園及び緑地の位置について再考し、代官山緑地を中心として、玉川上水沿いへと繋がる緑の連続性を十分確保した計画とすること。」
●「代官山緑地を中心として、玉川上水沿いへと繋がる緑の連続性を十分確保した計画とすること。」としていました。
しかし、今回昭島市が懇談会で示した図はGLPが説明会に提出した図と同様に
①はなみずき通りを横断し
②代官山緑地と玉川上水へとつながる緑の連続性をも分断する道路を示し
③懇談会では決定しているということには言及せず(これに関しては質問があったが明言しなかった)
にもかかわらず、建設環境委員会では市としても必要な道路と明言していました。 - 地区計画で全て解決するわけでは無い⁉️
地区計画で解決できることもあると思うのですが「地権者の一定の合意が無ければ」という言葉を多用し、本来あるべき市民、住民のための地区計画ではなくGLP(地権者)の為の地区計画を推し進めようとしているように思えてなりません。
『おかしいぞ:玉川上水南側地区の地区計画』にも書きましたが、この計画が実行されると影響を与えるとGLPが宣言している住民に、地区計画策定のための権利があるはずです。
それを無視して、地権者の為の地区計画を進めようとしている💢としか考えられません。
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