新設道路と公園の市への譲渡に反対です

 地区計画素案説明会における問題点

新設道路と公園の市への譲渡に反対です


地区計画素案説明会では明確な説明がありませんでしたが、新設される道路と公園については、GLPから譲渡を受ける計画のようです。

根拠は、都市計画法第39条「開発行為等により設置された公共施設の管理」に基づくとのことで、今回のGLPの開発行為の中で「公共施設」と定義しているようです。

 

これには大きな問題があります。

🔴 GLPが「東西道路は一般車両も通れる道路」と言い

🔴 公園は「市民みんなが楽しめる公園」と言う

この公共性があるという言葉を裏付けにして道路も公園も譲り受けて良いのでしょうか?
これは公共性という言葉を隠れ蓑にしたGLPの責任回避にしか見えません。

その理由は下記の通りです。

理由1.   新設の東西道路は公共の道路と言えるのか?

新設される道路は、1日に11,600台のGLPの車両が通る計画です。
GLP
が一般車両も共用できるというだけで公共道路の設定とする市の対応は極めて安易ではないでしょうか。
果たしてこのような道路に一般車両が入り込んで自由に活用できるとは思えません。
計画地からの出口は1車線道路と接しており、出入りするにも渋滞を起こすでしょう。

市は、広いゴルフ場を東西に結ぶ道路が無く必要と言いますが、それはGLPの事業にとって必要であって入り込めない市民には不便な道路で公共性なんかありません。

理由2.   公共道路の補修費用は税金から投入するのか?

公共道路となれば、当然その補修費用は税金からと言うことになります。然しながらこの道路は、間違いなくGLPの大型トラックや中型トラックで溢れかえり、当然のごとく痛みの度合いも激しいでしょう。
この道路に係る補修費用を税金から負担させるためのGLPの計画に安易に対応する必要があるのでしょうか。

理由3.   都知事のご意見に対し、GLPはまだ解決できない問題を抱えているにもかかわらず、先に譲渡されることありきで進めることには問題があると共に、この課題は地区計画を進める昭島市役所の問題にもなります。

都知事のご意見は下記の通りです。

「本事業でのアニマルパスや自然環境に配慮した池を整備する計画の詳細が不明である」と指摘され、「適切な保全措置となるよう、事例や専門家の意見等を参考に詳細に検討すること」とまで言及されています。具体的内容としては

保全の目標とする種を明らかにすること
生息()環境への影響の緩和
適切な保全措置となるよう事例や専門家の意見等を参考に詳細に検討
継続的なモニタリングと順応的管理の実施
 その結果として、
現在の豊かな自然環境を将来にわたり保全すること

理由4.   果たしてこの公園は公共性があるのでしょうか?

代官山緑地から東西道路の下をくぐり玉川上水まで動物が行き交うことが出来るアンダーパスを作る計画です。動物がアンダーパスを通って公園側に出てくるという設定には次の問題があります。

    出て来た動物と人・子供が遭遇して、動物も人もお互いが危険な目に合う

    アンダーパスを通って出てこられることは逆に犬などが容易に緑地に入り込めるだけではなく代官山緑地の生態系を破壊する。

    ①②の回避のためには代官山緑地から玉川上水までの間に人や動物が入り込めないエリアを設ける必要があります。

    また常に監視して来訪者に規則を守らせる必要があります。

    市が譲渡を受けるのであれば、環境アセスメントの見地から対応策を市 自らが設計する必要があるのではないでしょうか。

    その様な制限を守らなければいけないという内容も定まっていない段階で、果たしてこのような公園に公共性があるのでしょうか。

理由5.   公園の維持管理は昭島市の税金から投入するのか?

公園が市に譲渡された場合、その維持管理は税金から投入されることになります。

然しながら上記の理由から、都知事から指導された責任を回避するために公共性をうたって譲渡するというGLPの責任回避の印象を強く感じます。

理由6.   この公園は環境アセスメントの対象として管理しなければならない。

譲渡されるとなれば、建設後の事後調査や継続的モニタリングなどの報告書作成などは市が行うことになるのでしょう。もともと、市は環境アセスの先生方のような知識もなくできないと言っているのですからそのような資料作成は他者に依頼することになればかなり高額な費用負担が発生すると思いますが全て税金です。

以上のような内容以外に、以下のような問題もあります。

道路も公園も市の資産となれば、道路と公園で発生するトラブルは市の責任で解決しなければなりませんが、そこに要する費用も市の責任となり全て税金でまかなわれることになります。

😡 発生する生き物たちのロードキル問題は市の問題

😡 公園に遊びに来ていた子供が万一交通事故に遭ったら市の問題

😡 24時間トラックが走行し福祉施設の住民から騒音を問題としたら市の問題

😡 昼夜を問わず公園内で事件があったら市の問題

😡 道路の整備不良、痛みが発生したら市の問題

😡 代官山に犬が侵入したら市の問題

😡 公園の整備費用は市の税金

😡 GLP専用道路の整備費用は市の税金

😡 その他多くの問題があるが書ききれない

この様な問題に対し、市は対応できるのでしょうか。

 出来うるならば、道路も公園も譲渡を受けず、GLPの責任の下に管理させるのが良いと思います。

私は、新設道路と公園の市への譲渡に反対です

 



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