GLP計画地のヒートアイランド現象の問題について考える
それにしてもGLPという企業は、本当に無責任極まりない対応を行う
信頼できない企業だ‼
ヒートアイランドの問題について意見書を提出していたが、一連の意見を切り分けて見解を示しているため、見解書を見るのも大変だ。
環境省は、【ヒートアイランド現象に象徴される都市大気環境問題】の中で、都市化による熱収支を変化させる要因は、大きく区分すると 「人工排熱の増加」 と 「地表面の人工物化」 が大きな要因としている。
さてそこで考えなければいけないのは、GLPの見解だ。GLPは意見書の中で次のように書いている。
1. 緑地は 「計画地面積の20.6%、約12.12ha を緑地とする計画」 と言い、
2. 「熱収支については、環境影響評価の項目ではないため
資料等は掲載していません」 としている
これは視点をずらした議論を行おうとしており、大きな問題だ。
何故なら、今回の計画地は元々ゴルフ場であり、全面が緑に覆われており、失われる緑の大きさは下図にグレーで示した範囲となり、計画地が人工物で埋め尽くされることになる。
その結果、残る緑を計画地面積の20.6%、約12.12ha を緑地とする計画だから文句ないだろうと言っているのだ‼
※ 但し示した図は、東京電力による変電所と、現在のホテル跡地を地域貢献棟と称している部分を含めグレーにしている。その理由は計画地内の人工物の大きさを視覚的に把握する為であることを申し述べておく。
これを見て、皆さんはどのように感じるであろうか❓
計画地は元ゴルフ場であり、ほぼ全てが緑であった芝地が消失し計画地に人工物が埋め尽くす状況で、問題ないと言えるわけがない。
ゴルフ場というのは芝で埋め尽くされ、常に散水により芝の維持管理を行っている。
近年日本の風景から打ち水という行為は少なくなってきているが、この芝地への散水は地域の温度を引き下げ、周辺に心地よい風と空気を供給していたにもかかわらず、今回の計画で全て無くなるだけではなく、コンクリートとアスファルトの人工物で多いつくし、熱をばら撒く環境を作ることになる。
近年、異常気象が日常的に観測されるようになってきている日本の中で、昭島市に於いても7月以降には熱中症アラートが毎日のように頻発されている。これを考えると、危険な熱風を周辺環境に流し込むことが想像できる状況で、問題ないと言うのであれば科学的なアプローチをした事実を公表すべきであろう。
それができないのであれば、この問題を回避するために、敷地内の人工物が占める面積を縮小することを大至急検討し、住民に示すべきだ。
また近年、日本に於ける高齢化現象はこの昭島市に於いても例外ではなく、且つ最近では救急車ひっ迫アラートが連日のように発せられている。
高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれてる。
このような開発が地域に与える影響を色々な角度から考察することを避け、「熱収支については、環境影響評価の項目ではない」などとする責任感の欠如はどこから来るのか。
若し、建設後にヒートアイランド現象や地域の住宅地に於ける気温上昇などが見られ、且つ熱中症による被害が発生した場合、この会社は責任を取ることができるのであろうか。
もし問題ないと自信をもって見解書を出しているのであれば、ヒートアイランドやそれに伴う地域への影響は絶対にないと宣言した上で、万一発生した場合、企業としてその責任に対応を行うことを宣言すべきなのではないだろうか?
また、ヒートアイランド対策として意見書の中でいくつかの提案(下記)も行ったが、引き続き検討すると見解書に記載していた。
本来であればその内容を検討した結果を見解書として出すべきではないだろうか。
その点から考えると今回GLPが見解書として提出して書類は見解書とは言えないのではないかと考える。
1.
先ず一番の対策は今の計画以上に緑の範囲を広げる努力を行う
2.
巨大な倉庫の屋上での太陽光発電から屋上緑化への転換を行う
3.
アスファルトには、赤外線を反射する遮熱性の材料で被覆するなどの対策を行う
4.
大気中へ微細なミスト噴霧を行い、気化熱冷却を採用する
ほんとうに無責任極まりない対応を行う信頼できない企業だ‼ と感じる。
以上
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