「30by30アライアンス」加盟企業の欺瞞

環境影響評価書案に係る見解書を見ると
GLPは正面から回答しない誠意なき企業だと感ずる

環境に優しい企業と自らを評するために「30by30アライアンス」に加盟しているのだろうが、全くの「似非」であり、見解書の言葉には真実を隠したごまかしがあるように思えるのだが、皆さんはどう思われるだろうか。

 日本GLPの「環境影響評価書案に係る見解書」を見ると私の行った質問に対し、下記のような回答を得たが話にならない。

私の質問は「生物多様性:緑地の変化についての意見」として下記アドレスで確認いただける。https://drive.google.com/file/d/1BfVhNBG1C0U8aH5c9DBMK0_4qyMm4lMR/view

これに対するGLPの見解書の回答は下記の通りだが話にならない。

回答は見解書の247頁に書かれている。(以下青字が回答)

本事業の実施に伴う計画地の植物群落の変化については、本編 p.8.6-99に図面を掲載しています。(下図)

本事業では、計画地外周部や公園等を残存緑地として整備し、樹木は可能な限り現位置保存するなどの環境保全のための措置を実施してまいります。残存緑地及び新設緑地を整備することにより、工事の完了後には計画地面積の20.6%、約12.12haを緑地とする計画です。

本事業の現地調査において確認したオオタカの生息環境については、「代官山緑地及び代官山緑地北側の公園を除いて本種の主な生息環境である樹林(植栽地)の大部分が消失する。」と記載をしています。消失する大部分とは、主に昭和の森ゴルフコースとして利用されていた残存・植栽樹群や人工草地を表しています。

本編 p.8.6-99の図面

説明と別の図で質問に対して誤魔化した回答を行っている。
質問した際に示した図に対し反論しなければならないにもかかわらず、説明を別の図でごまかすなどあってはならない。

質問の中の消失する大部分とは、質問時に示した図を改めて示すが、
下図上:「環境影響評価書案(本編)08_06_生物・生態系の環境類型区分に掲載されている「環境類型区分 図8.6-18」に


下図下:「計画地内の自然との触れ合い活動の場 図8.12-4」を重ねてみたものであり、この緑の差、これこそが「代官山緑地の消失部分」である。

ここで、改めて消失する部分を確認すると、
GLPが記載している
「注目される種である上位性のオオタカは、代官山緑地及び代官山緑地北側の公園を除いて本種の主な生息環境である樹林(植栽地)の大部分が消失する。」
GLP自身が説明している消失部分は、今回GLPが示した図からまさに消失しており、消失した図で説明すること自体が「論理を覆し、欺瞞に満ちた説明」につながっている。

オオタカの住処から消失するという部分とは、下図に示す「代官山緑地から左に伸びている緑の樹林地の延長部分であり、これこそがGLPが奪おうとしているオオタカの住処とGLP自身が評した場所である。

注目される種である上位性のオオタカ生息環境である樹林(植栽地)」

以上の通り、GLPの説明は質問者の質問の意図を捻じ曲げ、真摯な回答を行っていない。

このGLPの説明に基づき実行されれば、オオタカの住処は奪われることになる。

またGLPは回答の中で「消失する大部分とは、主に昭和の森ゴルフコースとして利用されていた残存・植栽樹群や人工草地」と説明しているが、この部分こそがオオタカが生息するために必要な餌の狩場であり、ゴルフ場に有った木々は、餌を狩る際の止まり木であり、オオタカの生息環境自体を壊滅させる計画、これこそがGLPの進める計画なのです。

質問時には下記文章で意見として掲載していましたが、何らこれにも一切の反応を示さないことがこの企業の問題だと思います、

意見を再掲します。

上述の中でのもう一つの大きな問題は、オオタカの生息地の基本となる「樹林地の大部分が消失する」という部分です。

GLPが 図8.6-19 食物連鎖図 に示す通り、その上位種であるオオタカを守り、その地域の生態系を維持することの大切さは、皆の認識するところです。1998年の長野五輪では、オオタカの営巣地であったことを理由に競技会場が変更されました。そして愛知万博では「会場の森」でのオオタカの営巣の確認により、会場計画の変更がなされています。

GLPは自社が発行する Sustainability Reportの中で 30by30の活動に触れ「生物多様性保全」の重要性について、生態系がもたらす様々な恩恵の重要性を認識し、生物多様性の保全に貢献する取り組みを進めています。とし、

その為に 生物多様性の保全に向けたイニシアティブへの加盟として「30by30アライアンス」へ加盟を表明しています。

そして自社の「環境方針」の中で「サステナビリティをビジネス戦略の中核とする」とともに、GRESBなどの多くの認証を得ていることを報告しています。

この様な取り組みを行う企業が、何故「オオタカ」の営巣環境を避けて計画を立案することを行わないのでしょう。

日本GLPは上場企業でもあり、その発信する内容には責任を持った対応が望まれるのではないでしょうか。

以上

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