GLPの問題だらけの説明会: もう一度交通量調査を行え💢 動的シミュレーションを実施しろ‼️

GLPの問題だらけの説明会⁉️

もう一度交通量調査を行え💢

動的シミュレーションを実施しろ😡

交通量調査を踏まえて市民向けに行ったGLPの説明会は問題だらけの説明会でした。
市民に対しこの計画に理解を示して欲しいと本当に思っているのでしょうか。

このまま環境影響評価書案の提出を安易に行わせてはいけないと強く思います。

今回はGLPの説明会に参加し感じたこと考えたことをご報告したいと思います。

1. 説明会はGLPの実績稼ぎ!

今回の説明会は環境影響評価書案作りに際し、市民に対し丁寧な説明会を行なったという実績作りに利用されたと感じます。
先ず説明会資料の配布方法や内容についての問題点を整理してみます。

(1)  プレゼン資料が分かり辛い

説明会の資料は普段耳にしない専門的用語と数字が羅列され、当日配布の資料に質問をするのは難しいと感じました。

(2)  資料の事前公表が必要!

資料は、市民向け説明会のずいぶん前に自治連の一部に配付をしたり、一部校区の事前説明会に配布されたりしていました。事前に作成できているのであれば、難しい内容だからこそ事前に資料を配布・公開した上で説明会を実施すべきです。

(3)  市民を欺く説明会!

交通計画の顧問が、市民からの質問に対し、「中々お判りいただけないのかもしれませんが」などと前置きし、説明の都度「私は考える」と連呼していました。
論理的な説明ではなく、全く科学的な説明会ではないと感じました。
この説明会は、専門家を標榜して市民を欺くための説明会、環境影響評価書案の提出前に市民に対し丁寧な説明会を重ねてきたことを謳うことを目的とした「説明会の回数稼ぎ」にしか思えません。

(4)  市民の疑問に全て答えて、ホームページで公開を!

説明会の後に質問時間が設けてありましたが全く時間が不足していました。
会場で質問できなかった人は、聴きたいことがあれば電話しろと言います。
「説明会での質問」は来場者の前での発言と回答で情報を共有できますが、「追加の質問は電話で、内容は公開しない」と言っています。

疑問・質問を公開すると「個人情報の問題が」などと言っていますが、市民の建設反対の声が大きくなるのが怖いのでしょうか。

多くの市民の理解のもとに建設が進めば企業としても歓迎すべき姿ではないのでしょうか。そう考えると全ての質問・疑問を公開し、回答も公開することが重要ではないでしょうか。
出来ればホームページで公開していただければと思います。 

次に、説明資料の問題点について順を追って考えたいと思います。先ずこの説明会資料を見て思った疑問は次の疑問です。

l  GLPの説明会の資料:発生集中交通量は信用できるのか?

l  GLPの説明会は科学的と言えるのか?

何故このように思ったのかというと、説明会で『我々交通関係者の世界では」「中々お判りいただけないのかもしれませんが」このように「私は専門家です」と言った時点で、その人は何かを曲げて伝えようとしている』と感じてしまいました。

いや、間違いなくそうだ‼ と思います。

ましてや、「お判りいただけないかもしれませんが」の前置きで説明をする内容は、説明会に来場した市民を小馬鹿にしているとしか思えません。

そもそも『GLPが発表している「発生集中交通量」は信用できるのだろうか。』という疑問を持ったのはこれらの言葉と下記の理由によります。

2. Google Mapを使ったデータ検証について

令和3年の交通量を採用したことについて質問が及んだ時、採取したデータに問題が無かったかどうかの判断については、「計測後にGoogle Mapで異常なデータが無かったかどうかを確認した」と言っていました。
私のホームページでもGoogle Mapの画像データで1週間の8時台や18時台の渋滞状況をアニメにしていますが、これは大局を見る為に作ったもので、詳細な科学的検証に使用するのは如何かと考えます。

3. 令和3年7月の渋滞情報は信用できない

GLPが実施した調査年度には次の問題があると思います。

(1)  GLP調査計測日:令和3年7月6日(火)19:00~7日(水)19:00

(2)  調査曜日に問題がある

一般的に水曜日は「ノー残業デー」などに指定される曜日ですが、「ノーマイカーデー」なども採用されており、朝夕の渋滞を計測するには不向きな曜日と思います。

(3)  調査年度に問題は無かったのか

国土交通省の調査では、令和3年は平成27年度と比べて、車の走行距離が減少し、全体として朝夕の混雑などにより平日の朝夕旅行速度が低下しているとの公表がありました。(下記リンクから資料を確認ください)

令和3年度 全国道路・街路交通情勢調査 一般交通量調査

結果では下記報告があります。

      全車の走行台キロは、5.3% 減少。

      平日の朝夕旅行速度(混雑時旅行速度)は、調査全体としてやや 低下

このことから、令和3年の調査結果は、まだコロナ禍という世情の中で車の走行状況にも影響を与えていたことが分かります。

このような年度に行った調査結果は信頼性に欠くのではないでしょうか?

(4)  土曜日・日曜日の操業は中止して下さい‼️

説明会では交通量は平日に与えるインパクトが大きく、土日は稼働が半分くらいになることからなどを理由として、土日の渋滞状況や対策についての説明がありませんでした。昭島市内の土日は各所で交通渋滞を起こしていて、それを回避する車が細街路で別の渋滞を起こしています。この現状に、どれだけの車が増加するのかも示さず、分析もしていないのは、完全に昭島市民を欺こうとする説明会でしかありません💢

土日も操業を行うのであれば土曜日・日曜日の調査と説明が必要です。

説明をしないのならば、土日の操業を止めて下さい!


(5)  再調査と説明会の再実施を!

説明会の結果、少なくとも市民に納得してもらいたいと思うのであれば、また納得させるためには、次にことが必要です。尚、次回の説明では何故その時期に調査を行ったのかを明確にしたうえでご実施下さい。

     交通量の再調査

一般的な交通量調査は年間の平均的な交通量を把握するために、通常5月下旬~ 7月上旬、または9月下旬~11月上旬に行なうと聞いています。

     土曜日・日曜日の解析と説明

     調査結果の公表

     説明会の再実施

     市民の質問に全て公開で答える姿勢 

4. GLPの説明には科学的側面が欠如している

何のために渋滞状況・交通量の調査を行っているのだろうか?というのが最初の疑問でした。上述したように、「お判りいただけないかもしれませんが」の前置きは不要で、事実に対し説明をすればいい。質問に対して「大丈夫だと思う」などと言ったあいまいな回答は不要です。

ましてや何故専門家が説明会の場に必要なのかと言えば、冷静な判断とかみ砕いた説明ができるからではないでしょうか。

ところで、1日目の説明会の場で、下記質問がありました。

『天王橋の需要率が 0.59 から 0.69 に増えるとなっている。天王橋はいつも混んでいる状況を目にするが

   この数字は 0.9以下なので混んでいないと言えるのか?

   我々は計測された0.59で十分渋滞している。これ以上に増えることは容認できない。ましてやこの計測結果では他にもあちらこちらに渋滞が発生することになる』

という質問に対し、専門家は交差点の需要率は概ね0.9を超えると交通容量が交通需要に対して不足し渋滞することになります。需要率は1時間当たりの数字で、ご指摘の交差点の需要率は約0.6ですので、混み合う時間もあるかもしれませんが問題ないと思います」との発言でした。

    会場では録音を禁止されましたので、記憶に基づき記載しています。発言された方が若し内容に不備や誤認があるとお気づきの場合はお知らせください。
訂正してお詫びしたいと思います。

私は、実態も知らずに本当の評価ができるのか?

我々に1時間も我慢しろというのか?

と感じると共に、次の問題があると思いました。

(1)  GLPの車両分類では正確な需要率とは言えないのでは?

小型車は5t未満で大型車は5t以上で車輪が3軸以上の車です。この分類は交通管制マニュアルに基づき区分し、需要率の計算もこの区分で問題はないと専門家は言いました。然しながら未だに間違っていると思っています。

何故なら、5t未満の車両には、2tロングや4tロングという車両が有り、長さは大型車のように長いですから、5t未満であっても信号を抜けるのには時間も掛かります。ましてや右左折すればもっと時間がかかりやっと抜けることができるという経験は十分にしています。

交通管制マニュアルが本当に正しいのか? 静的シミュレーションに使われている区分だからこそ間違った結果を示しているのではないか?と感じます。

(2)  3.項で書きましたが計測データに信頼性がありません。

GLPの計測データは信用できない」と書きました。信頼性が無いデータに基づく解析は意味がありません。

(3)  そもそも5800台は正しいのか

5800台という数字は、環境影響評価調査計画書に記載された数字です。

5800台と計画している」の一言でその根拠は一切示されてきていません。
そもそも計画ですから狂うことはあるのではないでしょうか。プラスにもマイナスにも、プラスに狂えば大変です。

(4)  発生集中交通量の配分比は正しいのでしょうか

まだ物流のテナントも決まっていないと言っています。
工場も稼働させると言っています。食品の加工工場ではないかと思いますが、産直で食材を運び、加工・保存を行い近隣のスーパーなどに食材を卸す。
加工食材の量や内容など、全て決まっているのでしょうか。
そして荷物は何処から運ばれてくるのでしょう。

中央高速八王子ICから35%、圏央道日の出ICから15%、新青梅街道から18%、五日市街道から15%、新奥多摩街道から17%

と言っていますが、この配分比が狂ったら通過する交差点が違ってきます。
説明では配分比の根拠は示していません。この時も「考えています」でした。

(5)  はなみずき通りは鉄道の因子が入っていない

はなみずき通りは五日市街道から下図の通りの信号を経由して計画地に入ります。
問題はいくつかあります。



     信号機が多い

信号機が多く信号機間の距離も短く、右左折する車が1台あるだけで渋滞してしまう位の狭い道路です。

     西武鉄道が通っている

西武鉄道は通勤・通学に利用される鉄道で、特に朝夕の時間帯は本数も多く走っています。説明を聞いていてこの鉄道の往来を計算に入れているとの説明はありませんでした。渋滞の大きな因子を何故計算に入れていないのか不思議で、科学的な検証をしているとは思えません。

     新設の東西道路の問題

はなみずき通りを五日市街道方面から来た場合、新設道路を右折・左折で侵入することになります。
狭い道路ですが右折レーンを作るものと思います。
そうすると次の問題が発生します。

a)   信号待機時間の延長

右折の為の信号切換えで信号待ちの時間が延長されます。

b)  自転車事故の心配

朝夕は自転車の走行が多い道路です。このような狭い道路に右折専用レーンを設けることは自転車が走行しる幅が取りづらくなるだけではなく、事故を誘因することに繋がらないか危惧します。

(6)  動的シミュレーションが必要

渋滞を静的手法で検討するのではなく、動的手法で解析することで、信号待ちや侵入待ちのトラックなどの影響を適切に評価できるのではないでしょうか。

静的手法には下記のような問題点が指摘されています。

l  静的手法で算出する交差点需要率は単一交差点を対象にした指標で、複数の交差点間の空間的な影響は考慮されていない。そのため、たとえば、下流側の隣接交差点がボトルネックとなって交通渋滞が発生し、先詰まり現象が起こっている場合などには、流出に制約を受けて流入交通量が小さくなり、交差点需要率が小さく算出されてしまい、適切な評価ができない。

l  また、静的手法は、ある一定の時間の平均的な交通状況を評価するものであるため、たとえば、店舗への進入待ち車両による後続車への速度低下の影響を表現することができない。

l  動的手法を適用することで、上記のケースについても適切に評価することが可能である。

そして、静的手法での課題事例として、「実際に静的手法による予測が間違った判断につながった可能性があると共に、動的手法で行った場合、ほぼシミュレーション通りに渋滞の発生が確認できた」という下記のような報告があります。

      静的手法による予測(大店立地法の届出書)では、単一交差点部分の交差点需要率の算出結果として周辺交通への著しい悪影響は無いと判断されたようですが、

      交通シミュレーションによる予測では、シミュレーションでの交差点の滞留状況から渋滞を確認され、

      開業後の状況(目視による確認)では、ほぼシミュレーションと同じ個所で渋滞が発生していたとのことです。

GLPの説明では、動的シミュレーションについて「この計画の動的シミュレーションを行おうとすると範囲が大きくて行うことができない。」

というものでした。本当にそうなのでしょうか。
もっと大きなプロジェクトでも動的シミュレーションを行っている映像を、過去何度も見ているように思います。
GLPにお金が無くてできないのであれば、クラフトファンディングでお金を集めることができないかと考えるくらいです。

5. 市民の命を守るための対策を行え!

警察庁交通局が本年:令和5年7月2 8日発表の令和5年上半期における交通死亡事故の発生状況」を見ると、

交通事故死者数が全体で+2.1% と増加傾向を示しており内容として歩行中・自転車乗車中・二輪車乗車中 の事故が増えています。

今回のGLPの走行車線の大半は道幅の狭い市道中心で、且つ、自転車の走行路でもあるため、道幅の拡幅や大型車両の通行路を今一度見直してもらいたいと思います。

また令和3年度 全国道路・街路交通情勢調査 一般交通量調査」において分かったことは、一般国道と都道府県道等の合計で、両側歩道の設置区間は約 2 割、歩道未設置が 5 割以上ということで、昭島市の市道もまだまだ両側歩道の設置ができていない箇所も多くあります。

GLPは昭島市と協力し、安全確保の対策を実施していただきたいと思います。

6. 我々市民も安全配慮の対応を!

令和5年上半期における交通死亡事故の発生状況」によると、自転車乗用時に小学生・中学生のヘルメット着用は増えてきているようですが、年齢では高校生以上の着用率がまだまだ低い状況です。

昭島市の交通事故の調査でも高校生以上の自転車事故が増えているようです。
自転車関係の事故で、ヘルメットの着用は努力義務となっていますが、我々市民も求めるだけではなく、安全配慮への対応を行いましょう。

 

昭島市もこのような市民の希望を叶えるための努力を遂行してもらいたいと思います。
と同時に、我々市民は「市長への手紙」を通して市への意見、市への要望を出すことで少しでもGLP計画が改善されるように働き掛けましょう。

 

守るべきは「市民生活」であり、「子供たちの命」「高齢者の命」なのですから。

**********************************************
市長への手紙を書きましょう。
下記のリンクから直接送ることができます。
https://www.city.akishima.lg.jp/form/002/001.html
**********************************************

コメント

このブログの人気の投稿

玉川上水南側地区 地区計画説明会に出席して思うこと

昭島市玉川上水南側地区の地区計画説明会の問題_6

昭島市民の皆さん、あなたはGLPを信用しますか、信頼できますか