このままでは「昭島がトラックだらけの街」に!!

昭島が「トラックだらけの街」にならないのか心配しています。

GLPの環境影響評価調査計画書での発生交通量の説明は次の通りでした。

自動車の発生交通量は 約  5,800台/日(大型車約1,100台/日、小型車約4,700台/日)
発生集中交通量は   約11,600台/日(大型車約2,200台/日、小型車約9,400台/日)

計画発表以来、GLPに対して交通量の抑制に関する要望は数多く出されてきたものの、11月の説明会の資料や説明でも一向に減少努力は見られませんでした。

資料では、上記「小型車」が「普通車」に置き換えられていましたが、このままでは昭島の道路は運送用の車両であふれかえることになります。

その理由について順を追ってご説明します。(最後までお読みください。)

GLPの説明では車の区分が5t以上の大型トラック と 5t未満の普通車に区分されています。この区分や説明、特に5t未満の内容が分かり辛いと申し上げても、一向にGLPはその区分を変更しようとしていません。

何故なのか? と考えてみて2つほどその理由を考えてみました。

1つは、この区分を使うことで、市中でよく見る宅配事業者さんの車は普通車に区分されることになります。
その台数は下記に計算していますが、台数がとても多くなるのでトラックとして説明すると、昭島がトラックだらけになることをイメージされるので、5tを閾値とした丁度説明するのに都合が良い区分が有ったのでそれを使用した。というのが理由ではないでしょうか?

2つは、この区分を使うことで、大型トラックが走行するルートと、市中を小回りよく走ることができる普通車ルートとを区別して説明しやすくするためではないでしょうか?

私がこの言葉「普通車」に最初に受けた印象は「普通の車が4,700台なんだ」でした。

普通車=乗用車 と言ったイメージです。

ただ、物流会社なのになぜ、乗用車が4,700台で、トラックが1,100台なんだろう?という印象を受け、不思議に思いました。

調べた結果では、乗用車が1,400台、運送用のトラック類が4,400台、という数量になり、内容をそのまま伝えると衝撃的な印象を与えてしまいます。これを上手く柔らかい印象として伝える言葉として「普通車」を選んだのではないかと思いました。

しかしこのままでは 昭島は「トラックだらけの街」になってしまいます!!

 では、何故その様な数量になるのか、理由を次に示したいと思います。

1.    発生交通量5,800台の内訳

説明では次のように書かれていました。
大型車 約1,100台 5t以上
普通車 約4,700台 5t未満

初めてこの説明(数字)を見ると、トラックは1,100台と思ってしまいそうになります。しかし、実際には大きく違います。

一般的に普通車と言えば乗用車を中心とした家庭用の車両を想像しがちですが、実際には普通車と称して5t未満の車両:4t・3t・2tトラック・バン・ワゴンなどの運送に供する車両が含まれています。

2.    通勤用の乗用車と運送用の車両台数

8月の説明会時に乗用車の割合は 20%~30% とGLPが答えていましたので、普通車 4,700台の内訳は次の通りとなります。(最大の30%で試算)

通勤用車両 ≒ 1400 乗用車
運送用車両 ≒ 3300 4t・3t・2tトラック・バン・ワゴン

その結果、運送に供する車は大型車:1,100台 + 3,300台 = 4,400となりますので発生交通量の車種の区分は次の通りとなります。
(もし20%だったら、乗用車は960台、もっと運送用車両が増えることになります

通勤用車両 ≒ 1,400 乗用車
運送用車両 ≒ 4,400 大型・中型・小型トラック・バン・ワゴン

最初のイメージ:トラックは1,100台でしたが、実際には4,400台の運送用車両が走りまわることになります。

3.    需要率の問題

GLPが説明していた交差点需要率について、「5t未満の車両で2tロングや4tロングなど、大型車両にも近づく車両長さのものが有るのだから、5t未満の車両一括で需要率を計算するのはおかしいのでは」と質問をしたところ、交通に係る規格でそのように計算を行っても問題はないとされているとの回答でした。

然しながら素人の私には判然としません。それでトラックの長さを改めて調べてみました。

   2t トラック:4.7m6.5m
   3t トラック:4.7m7.3m
   4t トラック:7.6m8.6m
   6t トラック:7.7m
 10t トラック:12m
(https://sokokojocase.jp/article/81/ 参照)

ロングサイズがある場合、2tも4tも、5t以上の6t車と長さが変わらないではないですか😮それなのに、需要率に影響をお与えないとは不思議な理屈です。

フルオさんのTwitter (@foolontheweb) にも書かれていますが、
https://twitter.com/foolontheweb/status/1726738716729954406 より参照)

積載量による大型車区分は昭和35年に制定されたものであり(分類が古い)、現在の時点では必ずしも現状にそぐわないと記載があり、ナンバープレートによる分類が推奨されています。」とのことです。

「需要率の計算がおかしいのであれば、改めてのGLPによる説明会が必要です。」


4.    GLPの車両削減対策は?

GLPの車両削減対策が資料に掲載されていましたが通勤車両を減らすためにシャトルバスを運行するとのことです。8時台は50%以上が乗用車ということですので、通勤車両の削減を確実に実施頂きたいと思います。

但し、上記の通り運送に供する車が75%ほど占めていますので、運送用のトラックなどを減らす対策はできないのでしょうか?

事業内容の見直し、物流規模の縮小など、いくつもの選択肢を「検討の視野」に入れてもらいたいものです。


5.    運送用車両の走行ルート

上記の運送用に供する普通車3,300台は、イメージとして宅配便のトラックなどの運送用の車をイメージすれば良いと思いますがその走行ルートは次のようです。

GLP資料33ページより作成
緑で示したところしか普通車両は走らないと言っています、 

通勤用の乗用車は、本当にこのルートしか通らないのでしょうか。渋滞のない一般道を選んで通るように思いますが、検証のしようがありません。

ところで分からないのは、物流に供する小型トラックやバンなどの運送用の車が、市外の何処から来て、何処に行くのでしょう。私には想像ができません。大型トラックではないので長距離で大量の荷物を運ぶために移動してくるのには不向きなような気がしてなりません。

万一、市中の宅配などに供されるのであれば、上図のルート以外にも走り回ることになるのではないでしょうか。

この様な疑問についてもGLPは説明をする責任があるのではないかと思います。 

オレンジ色のラインが大型トラックの走行ルート
普通車はオレンジ色+グリーン色が走行ルート

この走行ルートに運送用の車が1日に3,300台、発生集中交通量6,600台が新たに増加することになり、大型トラックを含めると1日に4,400台、発生集中交通量8,800台となり、トラック類の新たな増加により、昭島は大変なことになるのでしょうか? 

昭島が「トラックだらけの街」になってしまわないか、心配です!!

 フルオさんのTwitter (@foolontheweb) には、GLP資料の問題点や交差点需要率・車の分類などの解説が掲載されています。参考にさせて頂きましたので、リンク先を記載しておきます。https://twitter.com/foolontheweb

【車種分類の比較表】
https://pbs.twimg.com/media/F_H4gxAawAAUzZw?format=jpg&name=large
【トラック系の分類】
https://pbs.twimg.com/media/F_H4gw7aUAAUi56?format=jpg&name=large

 

昭島市もこのような市民の希望を叶えるための努力を遂行してもらいたいと思います。
と同時に、我々市民は「市長への手紙」を通して市への意見、市への要望を出すことで少しでもGLP計画が改善されるように働き掛けましょう。


守るべきは「市民生活」であり、「子供たちの命」「高齢者の命」なのですから。

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市長への手紙を書きましょう。
下記のリンクから直接送ることができます。
https://www.city.akishima.lg.jp/form/002/001.html
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