GLPの交通量事前予測についての一考
GLPの交通量事前予測について考えてみたいと思います。
私はGLP説明会でデータセンターの燃料備蓄に係る安全性の質問を行った際、「データセンターはしっかりとした構造で作られていて安心です」というGLPの説明に対し、「データも示さず、ただ安心ですという企業の言葉は信用ができない。しっかりと裏付けのあるデータに基づく説明が必要だ」と言いました。
信頼できない限り、我々は安心してこの計画に納得することができないからです。
但し、データに裏付けされた説明が必要とは言え、その「データ自体が信用できるのか」という問題の解消も必要です。
何故このようなことをわざわざ書くのかというと、
一般的に調査を依頼された企業が依頼主に忖度し、調査が甘くなってしまうことは無いのか? という疑問を持ったからです。
例えば、調査結果が思ったより悪かった場合、事業の実施や継続に大きな影響を与えることから、「事業者へ報告を行う際に思わず過小の報告をしてしまう可能性は『ゼロ』ではないのではないだろうか?」 と考えたからです。
もしそのようなことがあれば、計画実施後の市民生活には大きな影響・問題を生じることになります。
過去の事例として、「東京都の道路アセスでは、交通量が事前予測の2倍近くになった事例、NGOの実地調査では4倍」などの例があるとの指摘があります。
この事後調査の違いも、何故生じたのか、詳しいところを知りたいものです。
(下記参照ください)
『環境影響評価法の見直し・強化と戦略的アセスメント法制化について』
環境アセスメントのあり方を考えるためにもご一読をお薦めします。
https://www.env.go.jp/council/02policy/y0210-hearing01/900416757.pdf
このことから、今回のGLPの事業計画に於いて、事業者から提出される予測が正しいかどうか、それを鵜のみにせず第三者の評価が必要なのではないかと考えたからです。
と同時に、市に対し市民への分かりやすい説明を求める必要があるのではないでしょうか。
昭島市に求めた場合、市が主管するところではないと言われるかもしれませんが、我々市民の生活の安全・安心は全て市の双肩にかかっていますので、市にお願いをするしかないと思っています。
ましてや、今回の計画で渋滞を起こす道路の大半は市道であり、道路の耐久評価や整備は市が中心となって担う業務であるという面からも市の積極的な説明と介入をお願いしたいと考えます。
そして事業者に対しては、予測が過小で事後に大きな誤差を生じ、市民生活に大きな影響を与えた場合、事業撤退を行う旨を宣言してもらう必要があるのではないでしょうか。
また、事業開始に伴い、交通事故が増加した場合、事業を行ったことが起因として判断がなされた場合、事業撤退を行う旨を宣言してもらう必要があるのではないでしょうか。
予測を間違えて「ごめんなさい」の一言では済まなくなると思うからです。
このようなお願いが通るとは思いませんが、もしGLPがこのような約束ができないのであれば、しっかりとした問題のない、分かりやすいデータの提供と、市民が納得するまで説明をする努力が必要なのではないでしょうか。
今までの流れでは「環境影響評価書案」を出してしまえばそのまま計画を遂行するのではないかと危惧するばかりです。
昭島市もこのような市民の希望を叶えるための努力を遂行してもらいたいと思います。
と同時に、我々市民は「市長への手紙」を通して市への意見、市への要望を出すことで少しでもGLP計画が改善されるように働き掛けましょう。
守るべきは「市民生活」であり、「子供たちの命」「高齢者の命」なのですから。
「GLPの交通シミュレーション手法について」
考えてみたいと思います。
市長への手紙を書きましょう。
下記のリンクから直接送ることができます。
https://www.city.akishima.lg.jp/form/002/001.html
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